言葉は思いを伝える記号や道具でしかない 〜言葉で傷ついた人、傷つけた人へ〜
カウンセラー、メンタルコーチの岡田早代子です
言葉で傷つくこともあれば
言葉で救われることもあります。
私達のスタッフで「記号論」を研究していた者がおります。
「記号論」は私が説明できるようなものではありませんが
その話を通じて「言葉」についていろいろなことを知る事ができました。
もう随分前になりますがそのスタッフに教えてもらったことの一つは
「言葉とは記号であり道具である」ということでした。
私は初めはその意味がよくわかりませんでした。
しかし説明を聞き、納得し、その後の生活においてとても参考になっています。
心の中の思いや感じ方というのは人それぞれで、
100%相手に伝えることは不可能です。
しかし人はできるだけ伝えていますよね
その自分の思いを伝えるために使われるものは「言葉」です。
(口で話すこと以外の手紙やメールも、それも言葉)
この「言葉」とは日常でごく当たり前に使われていますが
「言葉」とはその思いを伝えるための道具でしかないということです。
そのことをわからずに、人は言葉にあまりにも頼りすぎます。
言葉の意味は解釈によっていくらでも変わります。
言葉で傷ついたとしても、それはその解釈が全てではないし
自分が伝えた言葉も思っているように伝わっているとは限らないということです。
私達カウンセラーも、クライエントの方にお伝えする時は言葉を使います。
皆さんに伝わりやすいように、また解釈しやすいようにお伝えしなければいけないと
常に真剣に考えています。
この「言葉」はどのような記号として捉えるかは、人それぞれ。
そこで傷つき、場合によっては自ら命を終わりにする方もいます。
言葉とは救えるけれど追い込むこともある道具です。
最近ではハラスメントを気にするあまり、
どうコミュニケーションをとっていいかわからず
言葉を交わすことから逃げてしまう人もいます。
しかし実際は伝えなければわからないことだらけ。
黙っていては思いは伝わりません。
それは家族であっても同じことです。
日頃のコミュニケーションや会話の積み重ねが大切です。
たとえ言い合いになったり喧嘩をしても
そこで相手と言葉を交わしていることは
孤独になるよりよっぽど良いです。
言葉とは人と人を繋ぐものであり大きく影響もありますが
言葉とは思いを伝えるための「道具であり記号」でしかないということで
伝える側と受け止める側には大きく違いが出てくるものだということを
知っていただけたらと思います。
それでは今日も明日もステキな1日をお過ごしください
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